最後の稲

我が集落の最後の稲だ。

黄金色した稲がなくなると、その辺は寂しくなる。
かつて農村では、土地にしがみつかねばならなかったから地縁は大事だった。
しかし今では労働集約的な稲作から資本集約的な稲作に変わったため、地縁はそれほど重要ではなくなった。
田植えなどは1人で出来てしまう。除草剤も農家を解放している。
稲作の後継者がいなくなる。そうすると地縁が無縁になる人が増える。
集落で生活していくということは何なのか、という疑問が湧いてくる。
稲刈りが終わった今、そんなことを考える。
今日はここまで。